読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

FX

中国は世界のグローバルリーダーの座を狙う?

 1月25日、メディアとの確執や抗議活動が目を引く就任直後のトランプ米大統領に対して、中国は卓越した習近平国家主席(写真)の指導力を際立たせようとしている。スイスのダボスで17日撮影(2017年 ロイター/Ruben Sprich)

貿易から気候変動に至るまで、中国は世界の指導的な役割を担いたいとの静かな願望を抱いている。メディアとの確執や抗議活動が目を引く就任直後のトランプ米大統領に対して、卓越した習近平国家主席の指導力を際立たせようとしているのだ。

 

トランプ氏が米大統領に就任する数日前、習主席はスイスのダボスで開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で基調講演を行い、グローバル化や自由貿易の重要性を強調。中国が世界でより大きな役割を担う意思を示した。

 

南シナ海の領有権問題においてさえ、中国は米国の挑発的発言に乗らなかった。ホワイトハウスのスパイサー報道官は今週、中国による南シナ海での人工島建設について、トランプ新政権は国際水域を自国の領土とする行為は阻止する考えを表明した。この発言に対し中国は、同海域における航行の自由を守ることに尽力しており、当事国間で話し合い、平和的解決を望むとの考えを示し、抑制的な態度で米国に言動を慎むよう求めた。

 

「あなた方は『米国第一』だが、われわれは『人類運命共同体』だ」と、中国人民解放軍の元幹部で強硬派の論客として知られる羅援氏は今週、自身のブログで主張。「あなた方は『閉ざされた国』だが、われわれは『一帯一路』だ」と記して、同氏は中国が進める新経済圏構想に言及した。

 

米国が世界で担ってきた従来のリーダーシップを引き継く意思はないと中国は繰り返し強調してきたが、中国外務省幹部は今週、そうならざるを得ない可能性を認めている。「もし中国が世界の指導国としての役割を演じていると誰かに言われるとすれば、それは中国が前面に出ようとしているのではなく、前面にいた国々が後退して、その立場を中国に明け渡しているからだ」と、同省国際経済局の張軍局長は語る。

 ロイター | 経済、株価、ビジネス、政治ニュース

 

世界は一体、どこに向かって進んで行くのだろうか?

トランプは就任演説で人権や民主主義については語らず、ひたすら自国第一主義を強調した。世界のグローバル化によって、世界の工場となり、著しい経済成長を遂げた中国。グローバル化によって取り残された人たちを煽って米大統領になったトランプ。反移民と反グローバルに飲まれてEUを離脱する英国。ポピュリズムが台頭するリスクを抱えた状態で選挙の年を迎える欧州。トランプに近づくロシア。

中国がかつてのアメリカのような世界のリーダーの座につくことは、ないだろう。しかし、トランプの行き過ぎた保護主義が加速し、欧州でポピュリズムが台頭して反グローバルが主流になった時、グローバルの中心、グローバルの砦は中国になっているかも知れない。

 

訪米中のメイ英首相は26日、ペンシルベニア州フィラデルフィアで開催された米共和党の集会で演説し、米英はともに「強い」立場を維持すべきだと述べる一方で、外国への軍事介入の時代は終わったとも述べた。

 

「英米が、世界を自らのイメージに合わせて作りかえるために主権国家に介入した時代は終わった。だが脅威が本物であり介入がわれわれ自身の利益になる場合においては、手をこまぬいているわけにはいかない」とメイ首相は述べた。

 

また首相は英米のリーダーシップは「現代社会を形作ってきた」と主張。「他の国々が台頭してわれわれが後退するのは、米国にとっても英国にとっても世界にとってもいいことではない」と述べ、英米両国は世界を主導していく責任があるとの考えを示した。

 CNN.co.jp

世界の歴史が動く時、それは英国から始まる。英国のブレグジットがなければ、トランプ米大統領の誕生は無かったのかもしれない。英国と米国が見据えるグローバルの次のステージとは、一体どんな世界なのだろうか?