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選んだ閣僚は億万長者だけど反エリートを掲げるトランプ

トランプ政権始動に対して東京市場は、日経平均株価とドル円の下落で反応した。20日の大統領就任演説で保護主義的な言動が目立った事で、特に通商政策面でのリスク警戒感が強まった。但し、先のジャネットFRB議長の利上げ発言の影響力は強く、ドル円は112.57の水準を割らない限りは底固く推移して行くだろう。

 1月20日、トランプ米大統領の就任式で、支持者らがかぶっていた「Make America Great Again(アメリカを再び偉大に国に)」と書かれた赤い野球帽が中国、ベトナム、バングラデシュで生産されていることが次々と明らかになり、衝撃が広がった(2017年 ロイター/James Lawler Duggan)

引用20日に行われたトランプ米大統領の就任式で、支持者らがかぶっていた「Make America Great Again(アメリカを再び偉大に国に)」と書かれた赤い野球帽が中国、ベトナム、バングラデシュで生産されていることが次々と明らかになり、衝撃が広がった。

トランプ大統領は就任演説で「米国製品を買い、米国人を雇用する」と訴え、その発言が最も多くの賛同を得ていた。帽子のタグによると、トランプ陣営の公式サイトで販売されているものは米国製で、価格は25─30ドル(約3000円)。一方、ワシントンの路上で販売されていたトランプ帽は、20ドルだった。

ジョージアからやってきたトランプ支持者の男性(44歳)は、会場への途上で買い求めた帽子のタグを確認し「中国製だ、誰にも言わないでくれ」と話した。テキサスから就任式見物に訪れた女性がかぶっていた帽子は、確認してみるとベトナム製だった。

(出典 http://jp.reuters.com/

 

トランプの抱える課題

米国製品ファーストを掲げても中国製品を米国内から追い出す事はできない。反エリートを掲げながら、閣僚には投資銀行家等の億万長者ばかりという矛盾。

トランプは非難されながらも過激な発言を繰り返し、白人低所得者層が有する現状への不満、将来への不安をスポンジのように吸収して大きくなってきた。トランプにとって彼らからの支持を失う事は、大手メディアの恣意的な世論調査の数字とは比べ物にならない位に恐ろしい事だろう。

もしも雇用情勢が悪化となれば、白人低所得者層の閉塞感は強まり、トランプに対する「期待」は「憤り」へと形が変わってしまう。

はたしてトランプは、どれだけ製造業を米国内に戻す事が出来るのだろうか?米国内で消費されている財のうち、アパレルはとりわけ輸入比率が高い。更にアパレルは人件費がコストに占める割合が高いので、米国の縫製産業は中国とのコスト競争に勝つ事は到底できない。この産業が米国内に戻ってくる事は、恐らく不可能だろう。

(現役デイトレーダー)