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FX

終わりそうで終わらないトランプラリー

日経平均株価は約1年ぶりの1万9000円台で取引を終える事になった。トランプラリーが始まった11月10日以降、日経平均株価の上げ幅が約3000円に達した。これで目先の天井は確実に接近しているはずだが、まだトランプラリーは終わらないのか?それとも、もうそろそろ、いい加減に終焉を迎えるのか?

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http://jp.reuters.com/

 

米国経済の見通し-来年以降は、米国内政治動向が鍵。トランプ氏の政策公約が全て実現する可能性は低い。

http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20161212-00000028-zuuonline-bus_all

 

 

ドル円が116円を突破

115円を抜けると早い動きになると予測していた投資家も多いと思うが、ついにドル円が一時116円台に入り、2月初旬以来のドル高円安水準となった。「いつトランプラリーが終わってもおかしくない」と指摘する声が内外から上がっても、これほどの株高・円安を目の当たりにすると抑制要因にはならない。

 

ECBを振り返る

買入れ額を800億ユーロから600億ユーロに減額したと発表された時、ここでアルゴリズムがユーロ買いの判断をして一気にユーロドルが上昇した。その後で量的緩和の延長期間は市場予想の6カ月を超える9カ月(2017年末まで)と発表されて、持ち上げられたユーロは今度は一気に下に落とされた。

今回のECBで最も注目すべきは、「緩和縮小の議論は無し、今後の情勢次第では緩和強化も有り得る」という点である。これでユーロを買う要因、欧州金利が上昇する可能性は低くなった事で、ドル高継続が見込まれ、更に市場はトランプラリーの継続だと判断して、多くのドル買いの仕掛けを誘発した結果となった。また、ECBが金融政策を転換する警戒感が強まっていたが、それが無かったという安心感から株式市場もリスクオンが継続という形になり、これでリスクオフの流れからのトランプラリーの抑え込み要因が一つ消えた事になる。

 

止められない?トランプラリー

OPEC(石油輸出国機構)が10日に行った会合で協調減産に合意した事を受け、原油先物が2015年7月以来の高値圏に上昇した。この事でECB金融政策転換リスクと原油安リスクがなくなり、リスクオフからトランプラリーを抑制する要因がほぼ無くなってしまった。あとは、FOMC後のポジション調整、クリスマス休暇前のポジション調整圧力が考えられるが、今はトランプラリーに乗らないと利益が取れない相場なので、調整が入っても下値も堅そうだ。最後に考えられるのが、米政府からのドル高牽制発言だ。これについても、今は株高とドル高がセットになっているので、調整圧力で株価が下落しない限りは、米政府からのドル高牽制発言は出難いであろう。

上昇速度がスピード違反だと承知していても、今の相場で利益を取るには乗るしかないのだろうか?この、終わりそうで終わらない、危険なトランプラリーに。

 (現役デイトレーダー)