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本当にトランプラリーは、いつまで続くのか?

 大統領選挙前、トランプ氏が暴言王のラベルを貼られて報道されていた時に、誰が今のトランプラリー相場を想像できただろうか?特にドル円と米株価の急騰ぶりは尋常ではない。ドル円は節目の115円を上抜けて、NYダウは最高値を更新した。

 

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ついにドル円が115円を突破

イタリアの国民投票やECBの理事会など、ネガティブな結果でも今のトランプラリーの勢いは誰にも止められないのだろうか?心理的節目で上値抵抗も強かった115円をとうとう突破したドル円は、今度は早くも120円を意識され始めている。

 

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アベノミクスで円安、黒田さんの円安牽制から円高、そしてトランプラリーで円安

2015年の125.86付近で黒田さんの円安牽制発言で円安トレンドにブレーキが掛かり、今年のマイナス金利導入後の円高の流れからブレグジットで一気に90円方向に行くかと思ったら、ローソク足の実体ベースでは100円を割らせず、今回のトランプラリーで一気に円安方向に進んだ。

 

投機の仕掛け

当然次の水準を意識するならば120円だ。もちろん、それはこのままトランプラリーが継続すればの話である。普通に考えて、期待相場だけでこれ程までに急騰するのは異常だ。FX取引をされている方は、裏側で投機筋が仕掛けている事を考慮して、ポジションと資金管理を慎重にする必要があると思われる。

ブレグジット相場を振り返ると、トランプラリーまで繋がっている投機筋の思惑が見えてくる。6月に下ひげが伸びてドル円は確かに100円を割ったが、ローソク足の実体ベースでは100円は割れなかった。ここが円高の底だったのだ。この時、「見せかけの100円割れ」に気付かなかった多くの個人投資家は、90円方向にドルが下落をすると思わされ、新規のドル円ショートポジションを持ち、投機筋の仕掛けの餌食になってしまった。

投機筋はリスクオフを煽って円買いを進めていた。チャイナショックに原油安、そしてブレグジットの一連の流れの中でリスクオフを更に煽り、100円近辺で円買いポジションを手仕舞った。更に米大統領選挙の時にトランプ氏優勢の報道で円高が進んだのも、完全に投機筋の仕掛けのドル円ショートで、一般投資家のロングポジションがストップロスに巻き込まれて100円方向に動いている時に投機筋は利益確定の機会を伺っていた。そしてトランプ大統領誕生なら100円割れの円高になると予測して一般の投資家がショートに動いた時に、投機筋は一斉に利益確定をして、更にポジションをショートからロングに変えた。投機筋のポジションの手仕舞いによって、一気に円安方向に持って行かれ、相場の急な値動きに追いついていけない一般投資家のショートポジションが一斉にストップロスに巻き込まれた。投機筋の餌食にされた一般の投資家はロングとショートの両方で多額の損失を被った。そして仕掛けた投機筋はロングとショートの両方で多額の利益を得た。これがゼロサムのFXの怖さである。

 

FOMC後にトランプ相場は終わるか?

 今年最後の波乱があるとすれば、利上げが確実視されているFOMCでの利上げ見送りのサプライズかも知れないが、これは現実的ではない。あるとすれば、FOMCで追加利上げが決定された後に、投機筋が「噂で仕掛けて、事実で手仕舞う」のやり方で利食い売り優勢でドルが下落する可能性もある。しかし、これだけではトランプラリーのドル高を止める決定打には成り得ない。FOMCで利上げが決まれば、ドルとユーロの金利差の拡大とイタリアの政局不安からユーロドルは下落が予想される。今のドル高を止める材料を見つけるのは現時点では難しい。

(現役デイトレーダー)

 

 

 

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