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イタリアはEU離脱に向けて動くのか?

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イタリアのローマ中心部では、国民投票の反対派の市民らが集まってシュプレヒコールを上げながら勝利を祝っています。

 

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会社員のマルコ・ベネベントさん(56)は「とても満足だ。レンツィは欧州連合(EU)側とべったり。今回の結果は、EU離脱の国民投票に等しい特別な意味がある」と語った。

 

EUの中では負債国であるイタリア

「イギリスの次はイタリアがEU離脱の方向に動くのか?」2017年はこのテーマが市場を埋めそうです。ユーロ圏では第3位の経済規模を有するイタリアが、もしもEUからの離脱を決めて、ユーロ通貨を使用しなくなると、ブレグジットを超える欧州金融問題に発展する可能性があります。

ユーロ通貨の鎖の中で最も弱い輪がイタリアの銀行システムです。イタリアはEUで最も多くの不良債権を抱えており、銀行が抱えている不良債権は総額3600億ユーロと、国内総生産のおよそ4分の1に相当します。また、24歳までの失業率は30%と、非常に高く、現体制の経済の低成長と失業問題の不満を吸い上げる形で、ポピュリズム政党「五つ星運動」の勢力が増してきています。市場では今回の国民投票の結果とレンツィ首相の退陣表明を受けて、2017年以降イタリアの政治と金融の両方で、苦境がさらに深まるのではないかと警戒をしています。

 

イタリアから広がる欧州全体の危機

EUの存在と正当性は、加盟各国の共通の問題に対して共通の解決策を提供する事ですが、イタリアではこうした正当性が疑問視されています。かつてのイタリアは輸出立国でした。イタリアの輸出企業は、政府が低価格で輸出した分を補填してくれたので輸出価格を低く抑える事ができました。五つ星運動はイタリアがユーロ圏から離脱して、通貨をリラに戻す事を政策のひとつとしています。2017年以降、政治と金融の両方で大きな危機を抱えたイタリアがEU離脱の方向に動いてしまったら、欧州全体の金融危機、経済危機、さらに政治危機に発展する可能性があると言えます。

(現役デイトレーダー)